次男に自閉症スペクトラムの傾向があると分かってから気を付けたことがある。


その話をする前に、私が子育てをする上で気をつけていたことを書いてみる。




教員として、生徒を見ていて、自分の子どもがこんな風に育ってくれたら嬉しいなーと思う生徒がいる。


爽やかで、素直で、誠実で、気遣いができる生徒。


人のことも自分のことも大事に出来る生徒。




逆にこうなって欲しくないなと思う生徒もいる。


おどおどしている生徒。


陰で意地悪する生徒。


こうなって欲しくない生徒に共通するのは自己肯定感の低さのように感じる。


叱られないかびくびくしたり、自分が上だと思いたいからいじめたりする。


こうなって欲しい生徒には、自己肯定感があるのかな?ある子も無い子もいるような気がする。




どちらにしても、
子どもの自己肯定感を育てよう
そう思って育ててきた。


条件付きの愛情にはしないように、心がけた。
優しいから好き、勉強が出来るからいい子、なんていう条件付きの愛情ではなく、
あるがままのあなたが大好きだ。
そういうメッセージを発信してきた。


失敗しても叱らない。


コップを落としても、
「大丈夫?割れなくて良かったなー。」
と、プラスの声かけを心がけた。


失敗は恐れなくていい。
次から気をつければいいだけだ。


1回目は怒らない


善悪が分からないうちは、悪いことをしても怒らない。必ず説明する。
しつこく同じことをしたら怒る。


善悪が分かるようになっても、1回目は感情的に怒らないようにしてきた。


言動に一貫性を持たせる


あの時にこうだったのに、今回同じことをしても違う結果になる。
そうなると混乱するだろうから、なるべく同じ態度を取るようにしている。


なるべく子ども扱いしない


分からないだろうと思って、適当なことはしない。
赤ちゃんのうちから、一個の人格として扱うようにしてきた。


難しい内容も簡単な言葉で説明するようにしてきた。
例えば三男にダウン症があることも小さいうちから伝えてきた。


意見もなるべく尊重してきた。


理由を伝える


ダメなものはダメとかではなく、
きちんと理由を伝えるようにしてきた。


自分でさせる


子育ての1つのゴールは子どもの自立。
自立を邪魔することはなるべくしないようにしてきた。


本人が出来ることや出来そうなことは、任せてなるべく手を出さないようにしてきた。


行動を褒める


すごい!とか、優しいね。
ではなく、「◯◯が出来たね」と出来たことを具体的に伝えるようにしてきた。



優しいねとかだと、人格を褒めることになって、その人格じゃないといけないというプレッシャーを与えそうだから。


注意する時も、行動を注意するようにしてきた。


頼る


家族の一員として、家の仕事をしてもらい、やってもらったことに感謝する。
人の役に立つということは自己有用感を高める。


気持ちを伝える


あなたがこんなことをして、私は悲しいとか、

逆に嬉しいとか、
腹が立ってきて、もうすぐ爆発しそうだとか、
子どもの行動で、私がどう感じているか、言葉で伝えるようにしてきた。


悪口を言わない


人の悪口や人間関係の愚痴をなるべく子どもには聞かせないようにしてきた。


悪い感情もOK


感情にいいも悪いもない。
自分の気持ちを素直に出せるように、悪い感情を口に出した時にも否定せずに受け止めてきた。
感情を押し殺すのはダメだしね。
悪い感情を持っているあなたのことも大好きだと伝えてきた。



。。。。。

思いつくままに書いたが、こうやって細かく挙げていくと、職場で生徒と接する時に気をつけていることとあまり変わらないな。



どっちも、人を育てる仕事だもんな。


自分の人格を尊重して育てられた子どもは世の中に、安心感をもつことが出来るだろう。そして人の人格も尊重出来るようになるだろう。



そういう人に育って欲しいと願って、出来る範囲で頑張って来たつもりだ。








もちろん理想と現実は違うので、怒鳴っちゃうこともいっぱいあるし、うまくいかないこともいっぱいある💦





次は、グレーと分かってから追加で気をつけたことを書く。